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アンプの種類

恐らくオーディオ機器の中では、1番操作することになるであろうアンプ。

その割には、一般的に認知度が一番低い音響機器といってもよく、恐らくその理由が、様々な呼び名があって「アンプとはこれだ!!」という具体性がないからなのではないでしょうかね?

そもそもアンプとは、英語でAmplifier(アンプリファー)の略となっていて、その意味は「増幅器」。 よく勘違いされているのが、スピーカーに繋げば音がなるというように思われているようですが、実はスピーカー単体では音はなることはなく、アンプが無いとスピーカーはただの箱、または椅子代わりにしかなりません。

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「でもうちのスピーカーはパソコンに繋ぐと音がなるよ!!」なんて方、実はそのスピーカーにはアンプが内蔵されているんですよ(アンプ内臓スピーカーという)。

そんなわけで「アンプ内臓スピーカー」は一般のユーザからすれば、それはもう「スピーカー」でしかありませんし、ここで、アンプを整理してみましょう。

メインアンプ

いわゆるパワーアンプとも呼ばれ、増幅機能に特化しているアンプで、「スピーカーに繋ぐだけで音がなる」という場合、スピーカーの本体の中には、大抵このパワーアンプが内臓されています。

プリアンプ

ヘッドアンプとも呼ばれ、日本語にすると前置増幅器(ぜんちぞうふくき)。 日本語にするとなんだか仰々しくなりますが、この役割は、微小な信号を通常の増幅器の入力として使えるレベルまでに増幅する目的として使われます。

まぁ、わかりやすくいうと、CDなどの音とギターやマイクロフォンなどの音には大きな差があります。 いわゆるラインレベル、ライクレベルというのですが、この2つの信号には約1000倍の強さの差があります。

そんなものをメインアンプに繋いだところで、スピーカーから同じ音量で流れてくるわけがないのです。 だって、1000倍違うんですから・・・。

そこで登場するのが、プリアンプで、音の電圧の異なる者同士のレベルをあわせるために使用されます。

プリメインアンプ

名前の通り、プリアンプとメインアンプを一緒にしたアンプで、一般的には左右2chの出力を持っていて、ミニコンポやラジカセなどに内臓されています。

AVアンプ

先程のプリメインアンプと似ていて勘違いされやすいのですが、プリメインアンプが2chのステレオ、つまり音に特化しているのに対し、AVアンプは文字通り、Aはオーディオ、Vはビジュアルというように、音だけではなく映像データも一緒に処理しています。 ビジュアルの場合は5.1チャンネルにもなりますし、これがプリメインアンプとの大きな違いですね。